今台湾で波紋が広がるインフルエンサーの発言。この人物はこれまで“親中派”とみられていたが昨年末立場を一転、“自分は中国当局に操られていた”と告白しその内幕とみられる動画を公開した。中国は統一に向け台湾社会の影響を拡大しようとする浸透工作が明らかになったとして台湾当局も調査に乗り出している。陳柏源さん(25)は中国の良さをアピールする“親中インフルエンサー”として活動してきたが過去の言動は大きな過ちだったと語った。台中市出身の陳さんは中国に親近感をいだきき7年前中国共産党傘下の大学に入学。その後中国・福建省で暮らし動画投稿アプリで中国を支持する発信を行ってきた。フォロー数300万人余と強い発信力を持つようになり台湾統一を担う中国当局機関から宣伝工作の依頼を受けるようになったという。楽曲も手掛けるようになり台湾の若者に知られるようになり楽曲はカラオケでも歌われるようになった。ところが去年転機が訪れる。知名度を生かし起業、台湾との交流を促進する事業をはじめていたが突然その会社を失ったという。中国当局への不信感を持った陳さんは中国との決別を決断、その後中国当局との関係を暴露するとしてYouTubeに動画を公開した。陳さんの動画は台湾社会に大きな波紋をもたらした。一方中国側は動画について関与を完全否定している。