アメリカで建設される素粒子を観測する実験施設を紹介。この分野では日本がリードしている。横川さんは「物質のもとになる最も基本的な粒子の1つニュートリノの研究では日本が2度のノーベル物理学賞を受賞し世界を牽引してきた。研究で大きな役割を果たしてきたのが実験装置。小柴昌俊さんが受賞した宇宙のニュートリノの一種の観測に世界で初めて成功したのがカミオカンデ、2015年に梶田隆章さんが受賞したニュートリノ振動を初めて観測したのがスーパーカミオカンデ。今後を担う三代目が岐阜・飛騨市の山の地下で建設されているハイパーカミオカンデ。タンクの大きさをスーパーカミオカンデの約8倍。2028年の観測開始を目指す。目的の1つは宇宙誕生の秘密に迫る科学的な成果を得ること。大型化してより多くのデータを得ることでニュートリノとともに反ニュートリノを数多く観測。性質のわずかな違いを見つけ出し宇宙誕生直後に物質ができた謎を解明できる可能性があるとしている。日本とアメリカ互いが補完しあい物理学の大きな謎の解明に期待したい」などと述べた。