一部が有害とされる有機フッ素化合物「PFAS」が水道水から高濃度で検出された問題についての記事を紹介。岡山県の吉備中央町で去年10月およそ1000人が使う水道水から国の暫定目標値の28倍にものぼる高い濃度のPFASが検出されれいたことが明らかになった。住民27人の有志で血液検査を行ったところ、アメリカの学術機関が健康リスクが高まると指摘する値を全員が越えていたという。NHKが27人にアンケートをとったところ、30〜40代だった女性5人のうち3人が流産を経験していた。吉備中央町との関連は分からないが、ここ数年PFASの血中濃度の高さと流産のリスクについて海外では関連があると結論づける論文が複数発表されている他、国の食品安全委員会の作業部会は2021年3月までに公表された23の文献を解析した結果、流産リスクに関連がみられたとする研究を評価書案に掲載している。町が設置した第三者委員会によると、水源の上流に置かれた使用済み活性炭が汚染の原因ではないかとみている。大量の使用済み活性炭は2008年から放置されていたという。活性炭はPFASの除去に使われているもの。日本水道協会から上水道事業を運営する自治体などの水質検査のデータをまとめた統計などから、令和3年度の水道水からのPFAS検出状況を地図にしている。また河川や地下水などの汚染状況などについても環境省が公表した令和4年度の調査結果を可視化している。
住所: 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル22階
URL: http://www.fsc.go.jp/
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