北朝鮮に拉致されその後、帰国を果たした蓮池薫さんと、1歳のときに母親を拉致された田口八重子さんの長男が埼玉県川口市で講演し、すべての拉致被害者の早期帰国に向けた政府の具体的な取り組みを求めた。講演会は川口市が開いたもので、1978年に新潟県の海岸で北朝鮮に拉致され2002年の日朝首脳会談のあと帰国を果たした蓮池さんは「これ以上北朝鮮が言い逃れできない状況を作り、解決へ決断させるのが大事」と訴えた。続いて、1歳のときに母親を拉致された田口八重子さんの長男の飯塚耕一郎さんが講演し、2021年に亡くなった育ての親で田口さんの兄の飯塚繁雄さんについて触れたうえで「この無念をなんとかはらしたい」と述べた。そしてトランプ新政権が発足したことについて「日本は米国の理解とバックアップをもとに北朝鮮に対してプレッシャーをかけ、被害者を返すことを繰り返し求めることが必要」などと述べ、すべての拉致被害者の早期帰国に向けた政府の具体的な取り組みを求めた。