野球の話題。日本初の独立リーグとして20年目のシーズンを迎えている四国アイランドリーグplus。去年行われたプロ野球のドラフト会議では、過去最多の9人がこのリーグから指名され注目を集めた。こうした独立リーグで各チームを支えているのが地域の企業やファンたち。ドラフト会議での指名を目指す選手を後押ししようと、自身の人生を重ね合わせて応援歌を作り続ける男性、香川オリーブガイナーズの応援団ガイナマイツ・井上翔太さんを取材。毎試合のように応援に駆けつけ、自ら作詞と作曲を手掛けた応援歌を演奏している。高松市で会社員として働く井上さんは仕事の休憩時間もチームのことが気になる。
井上さんがチーム中心の生活を送るようになったのは10代で迎えたある転機がきっかけだった。東京で生まれた井上さんは代々、歌舞伎の舞台で演奏する三味線奏者の家に育った。幼い頃から楽器に触れ、跡を継ぐことを思い描いていたが思うように上達せず、いつしか音楽の道から遠ざかってしまったという。ピアノや三味線など色々やったが手先がすごく不器用なので全然向いていなかったという。その後、両親が病気で他界。17歳で母親の実家がある香川に移り住むことになった。見知らぬ土地での生活に馴染むことができず、両親を失った寂しさも重なり、苦しい日々を過ごしていたという。そんな中、ただ1つの楽しみが香川オリーブガイナーズの試合を見ることだった。ドラフト指名を目指す若手選手の受け皿ともなっている独立リーグ。しかし、指名され夢をかなえられるのは一部の選手だけ。それでも夢に一歩でも近づこうと、ひたむきにプレーする選手たちの姿に将来を見失いかけていた井上さんは勇気づけられたという。選手の力になりたいと応援団に入った井上さん。応援歌の作詞作曲を買って出た。こだわっているのは選手1人1人に寄り添った曲作り。これまで遠ざかっていた音楽と再び向き合い始めた。
開幕前、応援歌を作るため、直接取材して情報を集める。新入団選手・長嶺良亮に話を聞く。自宅に戻ると早速、作詞作曲にあたる。取材で得た情報をもとに歌詞を考える。積極的なプレーが売りの長嶺選手には、まっすぐ夢を追い続けてほしいという願いを込め「未来へ」という言葉を選んだ。チームの応援を始めて11年目のシーズン。思いを詰め込んだ応援歌がスタジアムに響き渡る。
井上さんがチーム中心の生活を送るようになったのは10代で迎えたある転機がきっかけだった。東京で生まれた井上さんは代々、歌舞伎の舞台で演奏する三味線奏者の家に育った。幼い頃から楽器に触れ、跡を継ぐことを思い描いていたが思うように上達せず、いつしか音楽の道から遠ざかってしまったという。ピアノや三味線など色々やったが手先がすごく不器用なので全然向いていなかったという。その後、両親が病気で他界。17歳で母親の実家がある香川に移り住むことになった。見知らぬ土地での生活に馴染むことができず、両親を失った寂しさも重なり、苦しい日々を過ごしていたという。そんな中、ただ1つの楽しみが香川オリーブガイナーズの試合を見ることだった。ドラフト指名を目指す若手選手の受け皿ともなっている独立リーグ。しかし、指名され夢をかなえられるのは一部の選手だけ。それでも夢に一歩でも近づこうと、ひたむきにプレーする選手たちの姿に将来を見失いかけていた井上さんは勇気づけられたという。選手の力になりたいと応援団に入った井上さん。応援歌の作詞作曲を買って出た。こだわっているのは選手1人1人に寄り添った曲作り。これまで遠ざかっていた音楽と再び向き合い始めた。
開幕前、応援歌を作るため、直接取材して情報を集める。新入団選手・長嶺良亮に話を聞く。自宅に戻ると早速、作詞作曲にあたる。取材で得た情報をもとに歌詞を考える。積極的なプレーが売りの長嶺選手には、まっすぐ夢を追い続けてほしいという願いを込め「未来へ」という言葉を選んだ。チームの応援を始めて11年目のシーズン。思いを詰め込んだ応援歌がスタジアムに響き渡る。