香港の人口は2022年から増加傾向に転じていて、去年750万人台に回復した。大きな要因の一つが中国本土からの移住者の増加。香港政府は労働力不足を解消するために、新たなビザ制度を導入した。世界の有名大学を卒業するなどの条件を満たせば、オンラインで取得でき、既に4万3000人余りが香港に移住した。中国本土からの移住者はビザ取得者の家族を含め、約9万人にのぼる。移住を支援する団体の代表はさらなる受け入れを目指しているという。張景鴻さんは去年2月に一家で香港へ移住した。長女は英語が勉強できるから香港の幼稚園が好きだと話した。張景鴻さんは本土に戻るつもりはない、自分のビジネスと家族のために奮闘したいと話した。子どもを連れた移住者を香港の学校も歓迎しており、生徒数が減少していた中学校では学期の途中に編入する子どもたちが、ここ数年で増加した。香港の教育の魅力をアピールするイベントも開かれ、各地の小中学校など約120校が参加した。会場には中国本土などから3万人以上の家族が訪れた。