富士山八合目にある富士山衛生センターには高山病の患者が次々と訪れていた。24時間体制で患者たちに向き合う国際山岳医の大城さんは、三浦雄一郎のエベレスト登頂にも医師として同行した山の医療のスペシャリスト。外国人登山者とのコミュニケーションには翻訳アプリを活用していた。家族でご来光を見に来た11歳の女の子が夕食後に気分が悪くなったとやってきた。血中酸素濃度を調べると76%。呼吸が浅くなり酸素を取り込めなくなっていた。大城さんから伝授された酸素を取り込める呼吸法を守り、女の子は山頂でご来光を拝むことができた。