自民党総裁選を巡り、高市早苗経済安保担当大臣が、午後出馬表明する。候補者はこれで7人目。高市氏は、国際情勢が複雑化する中、確固たる国家観を示す考え。周辺は、保守系の岩盤支持層の受け皿になるのは高市しかいないと自信を見せている。選択的夫婦別姓も大きな争点となる中、高市氏は慎重な立場で旧姓も広く使えるような環境整備を主張している。党内の保守派からは「別姓を認めれば家族の絆が壊れる」といった批判も出ていて、議員票の行方も左右することになる。小泉元環境大臣は「家族の中で名字が違うことが、家庭の家族の絆の崩壊につながるのは必ずしも違うと思う」と語った。小泉氏は、導入を強く求めている経団連・十倉会長と面会した。 党議拘束をかけずに法案採決に臨む考えを伝え、「そこまでの覚悟に非常に感じ入った」と評価されたという。候補者の間では、マイナ保険証の見直しを巡っても意見が分かれている。河野デジタル大臣は「法改正も必要になる。真意を確認したい」、林官房長官は「総理総裁になった暁には見直しを含めて検討したいとの考えを述べたもの」と語った。明日には加藤元官房長官が出馬を表明する予定の一方で、出馬断念の動きもある見込み。