高市総理大臣がいわゆる「台湾有事」について、集団的自衛権を行使できる存立危機事態になりうるとの認識を示したことについて、中国政府は悪質な発言などと厳しく非難した。台湾事務弁公室は記者会見で、高市総理の国会答弁について「日本の指導者が国会で公然と発表した台湾に関する悪質な発言は『一つの中国』の原則に反し、中国の内省に著しく干渉するものだ」などと述べた。高市総理は先月末、習近平国家主席と初めて会談したが、ある中国政府関係者は「高市氏にはだまされた。習主席の顔に泥を塗られた」などと不満を漏らしていて、今後中国側が高市政権に対する態度を硬化させる可能性が高まっている。
