石破総理大臣は、いわゆる裏金議員の衆議院選挙での扱いをめぐり、萩生田光一氏など旧安倍派の幹部らを非公認とし、ほかの裏金議員も比例代表での重複立候補を認めない方針を示した。石破総理は「結果として相当程度の非公認が生ずることとなるが、国民の信頼を得る観点から、公認権者として責任を持って最終的に判断していくものとする」と述べた。非公認となる見通しなのは、非公認より厳しい党員資格停止の処分中の旧安倍派幹部の下村博文氏、西村康稔氏。この2人に加え、高木毅氏。また、党の役職停止1年間の処分が続いていて、政治倫理審査会に出席していない萩生田光一氏、平沢勝栄氏、三ツ林裕巳氏も非公認となる見通し。さらに、党の処分を受けた議員で、説明責任を果たさず、地元の理解が進んでいないと判断された議員についても今後、非公認となる。一方、処分を受けなかった議員も含め、その他の裏金議員らおよそ40人については、選挙区での公認は認める一方、比例代表での重複立候補は認めないこととした。立憲民主党・野田代表は、およそ40人の裏金議員らが公認されることを批判した。立憲民主党・野田代表は、「40人、今度、衆議院(選挙)で出てくるわけですから、ほとんどが公認されるというこの仕組みでは、私は国民の理解を得ることは全然できないというふうに思います」と述べた。野田代表は、きょう行われる衆議院の代表質問などを含めて裏金議員の公認問題について、引き続き厳しく追及していく考え。