自民・公明の与党で過半数を目標に掲げた自民党だが、結果は厳しいものとなった。裏金問題の逆風を受け、1996年以来の議席を失った東京11区・下村博文候補(70歳、無所属)は「どうも申し訳ございませんでした。せっかく、みなさんには全力で応援をしていただいたにもかかわらず、私の不徳の致すところでございます」と述べた。いわゆる“裏金候補”は46人中、半数以上が落選するなど大物が次々と敗戦の弁を口にする事態になった。落選した東京7区・丸川珠代候補(53歳、自民)は「よい結果が出せなかった。みなさまにご信任いだだけず、誠に申し訳ありませんでした」、福井2区・高木毅候補(68歳、無所属)も「私の不徳の致すところ至らぬせいでございまして、改めて皆さま方に心よりお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と述べた。一方で逆風にもかかわらず当選した候補もいて、兵庫6区・西村康稔候補(62歳、無所属)は「みなさん改めまして西村康稔でございます。声がかれておりまして出ませんけれども、お許しをいただければと思います」、和歌山2区・世耕弘成候補(61歳・無所属)も「無所属新人の世耕弘成でございます。私自身もこういう立場にありながら当選をさせていただいた者として、責任を持って政治とカネの改革、政治資金の透明化にしっかりと汗をかいていくことをお誓い申し上げたいと思います」と述べた。東京24区・萩生田光一候補(61歳、無所属)も当選を果たし、「“裸一貫、原点に戻ってやり直そう”そんな思い12日間、声をからし、皆さんに訴えをした選挙でした。ありがとうございました」と述べた。選挙前から大幅に議席を減らした自民党の石破総理大臣はこれまでのところ、続投の意向を表明している。