国内で運転している原発で最も古い、関西電力の高浜原子力発電所1号機はきょう、国内で初めて、運転開始から50年を超えた。最長60年までの運転期間の延長が認められていて、先月には今後10年間の施設の劣化状況を考慮した管理方針を盛り込んだ、保安規定の変更が原子力規制委員会から認可された。運転の長期化に伴って、安全性の確保が課題となり高浜原発1号機では、原子炉内の構造物を取り替える大規模な工事を行うことや、取り替えが難しい原子炉容器の劣化状況を調べる試験を行うことなどを決めている。政府は、エネルギー安全保障や脱炭素社会の実現のため原発を最大限活用する方針で、去年5月には法律が改正され、最長60年という原発の運転期間から原子力規制委員会の審査などで停止した期間を除外することで、さらに延長できるようになった。高浜原発1号機は、関西電力が申請して認められれば初めて60年を超えて運転する可能性がある。
住所: 福井県大飯郡高浜町田ノ浦1
URL: http://www.kepco.co.jp/wakasa/takahama/takahama.html
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