歴史的な資料や美術工芸品などが被害を受けた際に汚れを取り除くなど応急措置を行う専門家たちの活動は文化財レスキューと呼ばれている。一昨年大雨で大きな被害を受けた青森県鰺ヶ沢町では江戸時代以降に編纂された貴重な資料などから泥やカビが取り除かれきれいな状態へと戻った。活動の中心メンバーで文化財の保存方法などを研究する弘前大学の片岡太郎准教授が預かった資料の数は約400点。作業は1年以上かけて行われた。災害から地域の記憶や文化を守る文化財レスキュー。片岡淳教順チームは次の災害が起きたときにも活動を行いたいとしている。