ヨーロッパを襲った記録的熱波。観光地にも大きな影響が出ている。9日に44℃を記録したギリシャでは、暑さから観光客と作業員の安全を守るために、世界遺産のアクロポリスを午後1時~午後5時まで閉鎖。3日に最高気温40℃を超えたスペインでは、通常夕方から行うことが多い闘牛の開催時間を、午後11時頃に変更。1日に40℃を記録したフランス・パリでは、猛暑のためエッフェル塔の最上階の展望室への立ち入りが一時禁止となった。フランスメディアは、新たな熱波が発生したと報じていて、14日も再び暑さのピークがやってくるという。ヨーロッパの観光業への影響について、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、アメリカや日本などの国で夏休みや長期休暇の時期になる今の時期は、ヨーロッパにおいて観光のハイシーズン。暑さに寄って観光ができないとなると、旅行先に選ばれず観光業で大きなダメージになるとしている。