東京商工リサーチによると去年、倒産や、休廃業した介護事業者は784件と調査開始以降最多。そのうち訪問介護は全体の約7割を占める。埼玉県鴻巣市を中心としている定期巡回随時対応型訪問看護「なでしこ」を取材。訪問介護に迫る危機の一つは物価高。ガソリン代の高騰でコストが増加、さらに訪問介護のみ基本報酬が引き下げ。他業種との賃金格差で人手不足も加速し仕事量が増加している。団塊の世代すべてが75歳以上の後期高齢者になる2025年問題は待ったなし。外国人介護人材の導入も進んでいるが、東洋大学・高野龍昭教授は、日本の高齢者固有の生活習慣が理解出来ていないといけない、そのため導入が遅れている側面があると指摘する。介護崩壊が起きるとニーズが全て医療機関の方に吸収され、医療機関の方でも手に負えなくなってしまう。