先月、都内で映画の試写会が行われた。焦点を当てたのは関東大震災の映像を残したカメラマンで、膨大なフィルムの中から誰がいつどこで撮影したのかを専門家の協力の下、カットごとに映像を分析して制作したそう。その中で詳しい足取りが明らかになった撮影技師が岩岡巽で震災当時は29歳だった。岩岡の孫の小宮さんは母親から当時の様子を聞いていたそうで、岩岡は怒声を浴びながらも撮影していたらしいとのこと。しかしフィルムは太平洋戦争で焼失の危機に瀕し、岩岡は会社の敷地内に穴を掘ってフィルムを埋め、一体は焼け野原となったがフィルムは残ったそう。映画の演出担当者は記録することの意味を考える機会になれば良いなどと話した。
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