横浜市に小型ロケットを製作して正確に打ち上げる大会で日本一に輝いた女子中高生たちがいる。横浜サイエンスフロンティア高校・附属中学校の工作や科学が好きなリケジョが集まったチーム「SkyFrowers02」は去年、チーム結成から僅か2年で打上げ高度や滞空時間を競う大会、ロケット甲子園で日本一に輝いた。大会ではロケットを上空140メートルまで打ち上げ規定時間内で降下させるなどの得点で競う。そしてさらに大事な部品。それは先端部分に搭載したこのウズラの卵。着地した際に割れていたら失格。着地で割れないように安全に着地することが求められる。彼女たちが作ったロケットは上空で先端と胴体が分離したあとパラシュートが開いて降下。卵をくるんで守っているものは化粧用のパフ。彼女たちは来月、英国で開かれる国際大会への出場が決まっており、大会で使用する赤いロケットを開発を進めている。打ち上げ規定高度は250メートルと国内大会の倍近くの高さまで打ち上げなければならない。機体の大きさや火薬の量も倍以上になるがさらに大きな課題となるのが、なんと、国際大会では機体に載せる卵、これウズラからニワトリの卵にサイズアップする。卵を守るためにさまざまな素材を試して見つけたのが掃除用のスポンジ。落としても割れない確率、90%以上だという。ほかにもまっすぐ上がるための機体の構造や火薬の量に耐えられる機体の強度など議論と試行錯誤を重ねている。国際大会用の打ち上げテストはこれまでに8回実施。大きな失敗はないとのことで来月の大会開催まで仕上げもラストスパートに入っている。学生たちは国際大会が開かれる英国への渡航費も自分たちでスポンサーを探したという。