谷口哲朗は指導にも大胆な改革を行った。帝京長岡高校サッカー部の現在の部員数は130人。 練習を見てみると、指導しているのは別のスタッフ。谷口はピッチ脇で見守るだけ。谷口は、キーパーを教えられないのがそもそもの発信で、自分にできないことは人に頼った方が、専門家というかGKもそうですけどと語る。名将の自分ルール2つめはできないことはやらない!サッカー部の指導陣は総監督の谷口を含め10人以上。練習メニューから采配なども若い指導者に任せている。自らはマネジメントなど他の仕事に集中。しかも、スタッフは皆サッカー部のOB。谷口は若い指導者を置くことで10~20年先を見据えたチーム作りを目指している。谷口は、鹿児島実業・帝京・国見があの強さを維持するのは難しいと思う、本当に至難の業だと思う、でも常にトップではなくてもトップグループの中に居続けることによって学べることがある、などと語っていた。