「運のいいことに能登で地震があった」と発言し謝罪した自民党・鶴保庸介議員に対し、森山幹事長が厳重注意。自民党・森山幹事長は午前11時ごろ、鶴保参院議員に電話で厳重注意をしたという。自民党・鶴保議員はきのう、和歌山県で行った応援演説で、能登半島で発生した震度7の地震を「運がよかった」と表現した。当の本人はきょう、釈明と陳謝に追われた。会見で議員辞職について問われると、「そこまでは考えていません。現状ですよ」と答えた。鶴保議員は東京大学法学部卒業後、代議士秘書などを経て、1998年、参院選で和歌山県から立候補。当時、選挙区史上最年少の31歳で当選。安倍内閣では内閣府特命担当大臣に就任。現在は参議院で予算委員長を務めている。ホームページを見ると、子育て、暮らし、地域、3つの安心を掲げている。そのうちの1つ、地域政策を説明する中で、問題の発言があった。鶴保議員が議員連盟を作り推し進めていた「二地域居住」。都市と地方など複数の生活拠点を持つ暮らし方。能登半島で被災し、金沢市に避難した人を例に挙げて、金沢でも住民票が取れるようになったことを説明する中での発言だった。政府からも厳しい声が上がる。自民党・小泉進次郎農水大臣は「言語道断の発言」。そしてつい先程、森山幹事長が会見を行った。