鹿児島県の霧島連山の新燃岳では、先月27日から断続的に噴火が観測されている。噴出した火山灰は、鹿児島県側で厚く堆積しているのが専門家の上空からの調査で判明した。大雨などの場合、川に沿うようにして流れ下るおそれも指摘されており、鹿児島県は緊急の対策事業を行うことを決めた。具体的には、火口から南に約5キロ離れた霧島川・神宮川の砂防堰堤に溜まる土砂など計6万立方メートルを取り除くとしている。今後、灰混じりの土砂が流れた場合、堰堤で受け止め、集落のある下流に流れ下ることを防ぐという。県は、今月末には事業に着手したいとしており、事業費は約3億5000万円を見込んでいる。