鹿屋市では例年、旧鹿屋航空基地から出撃して戦死した特攻隊員らの追悼式が4月に、旧海軍の串良基地から出撃して戦死した特攻隊員らの追悼式が10月に、太平洋戦争の戦没者追悼式が11月に行われてきた。しかし、鹿屋市はことし戦後80年になることから、個別で追悼式を開催するのではなく、11月2日に合同で行うことを決めた。背景には参列者の減少もある。遺族の高齢化などで去年4月に行われた追悼式の参列者は約280人と、10年前より100人以上減るなど、それぞれの追悼式で参列者が減少しているという。特に、新型コロナの影響により追悼式の中止を挟んだあとは参列者の人数が回復しないという。鹿屋市は「ことし11月の式を踏まえ、遺族らの意見を聞くなどして、来年以降、合同開催を続けるか個別で開催するかを判断したい」としている。