動物園のサル山をより自然に近い環境に改修したところ、サルどうしの争いが半分以下に減ったという調査結果を大学の獣医学部の研究チームがまとめた。群れの中で上位のサルが下位のサルを攻撃する敵対行動。調査は相模原市にある麻布大学獣医学部の研究チームが50匹ほどのサルを飼育している埼玉県宮代町の東武動物公園で去年までの2年間かけて行った。以前は高さ12メートルほどのサル山が1つだったのに対し、調査ではサル山を2つに。そしてくぼみや段差をつけて木を植えるなど、より自然に近い環境に改修した前後のサルの行動の変化を分析した。その結果、改修後は群れの中で上位のサルが下位のサルを攻撃する敵対行動が半分以下に減りけがの程度も軽くなったほか、サルが飼育スペースを動き回る回数が2倍以上に増えたという。理由について改修後は下位のサルの隠れ場所や居場所が増えたため衝突が減ったりサルが自由に動き回ったりすることにつながったと見られるという。
住所: 神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71
URL: http://www.azabu-u.ac.jp/
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