推薦人を確保できず、総裁選では小泉元環境大臣の推薦人になると表明した野田聖子元総務大臣。関係者によると、当初は小泉陣営の選対本部長の方向で調整したが、小泉氏と野田氏が話し合い、それが無くなったという。ベテランの野田氏が加わったことで、小泉陣営では厚みが増したとして歓迎する声が上がる一方で、他陣営からは「ポスト狙いかな野田聖子さんはタイミング的に一番高く自分を売ったね」と冷ややかな見方も。一方、今日は上川外務大臣が出馬会見を開いた。上川氏は「自分がスタートラインに立てたこと自体が新しい自民党の姿を示す大きな一歩だ」と語った。実際、他陣営からの引き剥がしで推薦人集めが難航。最終的に20人を確保出来たのは昨日だった。ただ推薦人20人のうち、約半数が麻生派の議員が9人と約半分を占めた。他陣営の自民党幹部は「これで上川さんは麻生さんの言いなりになるだろうな」と話す。今日の出馬会見で上川大臣は「所得再分配の確立により中間層を厚くする」ことや、「岸田・上川外交の進化」などを訴えた。一方で政治とカネの問題については「ルールに則ってしっかりと対応していくことが基本」などと述べるに留めた。これで総裁選は既に出馬表明している8人に、上川氏を加えた9人で争う公算が大きくなっている。