春を迎えた黒川温泉。かつて皆で植えた木々が今年も訪れた客を迎えている。松崎郁洋さんと久美子さんは大家族になった。娘の祐子さんも黒川で母親になった。黒川の礎を築いた後藤哲也さんは86歳で亡くなるまで、町の木々を手入れし続けた。その思いはいまも受け継がれている。季節ごとに結束して町の景観を整えている。後藤哲也さんは「黒川は僕が生まれた故郷。その故郷を外から訪れた人が褒めてくれる。人生で最高の喜びじゃないかと思うちょります」という言葉を残している。かつての寂れた温泉街には笑顔が溢れている。
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