中村尚教授らの研究グループは海洋熱波が猛暑をもたらす仕組みに関する論文を発表した。北日本の海では夏場でも海水温が比較的冷たい状態にあり、下層雲という低い雲、霧が発生する。下層雲は天然の日除けを果たすが、海洋熱波が起きると下層雲が減少し、海水温の上昇につながる。23年は北日本で海洋熱波が起きたが、今年はより広範囲だという。海洋研究開発機構の美山透氏は黒潮の異変に注目していて、昨年、暖流の極端な北上が判明し、東北沖にまで達していた。
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