深刻なクマ被害をめぐっては捕獲する猟友会のハンターが不足しており、要因の1つとして危険度に比べた報酬の低さがあげられている。FNNが人身被害の6割を超える東北6県の市町村にハンターの報酬について訪ねたところ、回答があった136の自治体のうち、すでに報酬を増額したのは約2割だった。今後増額の検討をしているのは約5割。自治体によってハンターへの報酬の金額に大きな差があることもわかった。岩手県のある自治体では最低賃金の時給952円である一方、山形県のある自治体では時給2000円+捕獲1頭あたり2万円。去年報酬の時給を最低賃金の898円から1500円に引き上げた青森の自治体の担当者は「あまりにも低すぎる。出れば出るだけ燃料費弾薬費で赤字が膨らむ。小さな市町村となると十分な予算があるものではない」などとした。ハンターへの報酬の基となる国からの交付金について不足している・今後不足するとみられるがとした自治体が約6割。国に交付金の増額求める自治体が75%。自治体が国による報酬制度の設計を求めている。
