三重県松阪市では6月1日から、救急搬送されても入院までに至らなかった場合、保険適用外の7700円かかることになるという。軽症での救急車の利用が増えていることが背景あり、松阪市以外の自治体でも指摘されている。対象になるのは市内の3つの基幹病院である。7700円は選定療養費となり、一部の病院に外来患者が集中することを防ぐためのもので、一定規模以上の病院では紹介状なしの外来患者から徴収するものである。医師からの紹介状を持っていたり医師が救急搬送が必要と判断したりした場合、対象外となる。目的は医師や看護師の負担軽減と救急医療体制の維持で、松阪市では去年の救急車の出動件数は1万6180件と最多で、3つの基幹病院で平日昼間に救急搬送された患者のうち入院した人は50.6%で、休日夜間では37.1%であった。救急車要請について、北京では約1000円で搬送中の医療行為や距離に応じて追加料金がかかり、ニューヨークでは約20万円で搬送距離に応じて追加料金がかかり、ロンドンでは無料だが救急がひっ迫しておりよく考えてから要請するよう呼びかけている。一昨年の東京での救急隊の出動件数は87万2075件で、入院の必要のない軽症者は53.4%であった。到着にかかる平均時間は出動件数が約75万件だった2013年に比べ、一昨年は約2分到着が遅くなっていた。総務省消防庁は救急車を呼ぶか迷った場合、#7119に電話してほしいとしており、医師などが症状を聞き取り緊急性があるか判断してくれる。全国24地域で実施されている。総務省消防庁のホームページには救急車を呼んでほしい症状を大人や高齢者、子どもに分けて記載している。