長野県の上田市には「シカを捕獲する罠」のオーナーがいるが、狩猟者が減り野生のシカが増加し森林を枯らしたり農作物を食べてしまう問題があった。長野県の年間農林被害額は2億4500万円以上だった。通常300kg収穫できるジャガイモ畑ではシカが目撃され自治体は年間約3万頭のシカを駆除し、うち食用になるのは約25％だった。地元の猟師が中心になって始めたのが罠のオーナー制度で、小川氏は「動物を猟る所から全てを体験した上でお肉を食べて頂く為に罠のオーナー制度を始めた」などと述べている。食卓では分からない全てを共有し考えて貰う取り組みなどが2022年の「グッドデザイン賞」を受賞。罠のオーナーの値段は1ヶ月2万2000円で罠に一頭かかるごとに約500gのシカ肉が調理法と共に配送される。都内に在住のあかしゆかさんは去年オーナーになり「猟師達から毎日する罠の様子などがラインで送られてくる」などと話している。これまで破棄されて来たシカもきちんと処理すれば臭みも無いというジビエ本来の美味しさも伝えて行きたいという。
岡山県の空港から約20分にあるハウスで栽培しているのが「コーヒーの木」で今回の食材オーナーは国産「和コーヒ」のオーナーだという。主に赤道を中心としたコーヒーベルトと言われる地域で栽培されるコーヒーで日本では和コーヒという新たなジャンルを作ろうと本州で初めてコーヒーの収穫に成功。コーヒーの実には1粒の中に立派な豆が2つ入っているが中々取れず何回も失敗したという。始まりは15年前で大学教授と共に日本でも栽培できる品種を開発。農薬を使わずに育てる環境を調べるのに10年以上は費やしたという。「和コーヒー」のオーナー料金は1本の木から約2kgの豆が栽培され200杯分で1本10万円。稲垣貴之は1年目の木のオーナーでまだ実が付かず最初は2年の為10万円だった。先月は横浜の住宅から家族が見学していて稲垣貴之は「お金の価値よりも経験できる価値の方がある」などと話している。