スタジオ解説。洋上風力発電について、台湾と日本の比較。風車の基数では台湾は283基、日本は52基。設備容量(どのくらい発電できるか)では台湾が225万kW、日本画27万kW。日本は遅れを取っている。その理由は、本格的な法整備がされたのが台湾が2012年であるのに対し、日本が2019年と遅れていることが大きい。つまり、日本では本格的な洋上風力が導入できるようになった時期について台湾と7年の差がある。その理由は政治が新しいエネルギーに向き合ってこなかったことが挙げられる。できない理由を見つけて立ち止まってしまった日本と、そこに挑戦していった台湾との差。ただ、日本は海洋国家であり海が広く、ここから巻き返していくことも十分可能。日本はアジア最大の洋上風力史上を有していると言える。資源を活かしていくためにも、国内で産業を育てていくことが大切。台湾にある世界最大の半導体企業TSMCは、再生可能エネルギーだけで事業活動を行うことを約束した。アップルなど欧米企業のサプライチェーンに入るためには、そうしないと生き残れない時代になっている。日本企業にとっても同じことで、再生可能エネルギーの重要性が増している。台湾は2050年までに再生可能エネルギーを全体の60~70%まで伸ばそうとしている。こうした台湾の挑戦的姿勢には日本も学ぶべき点が多い。