衆議院本会議、演説序盤から野党に協力を求めた石破茂総理大臣、少数与党として薄氷を踏む国会が始まった。丁寧な姿勢を強調。演説を通じてにじんだのは国民民主党への配慮。103万円の壁の引き上げとガソリン減税、国民民主党の二大看板政策を盛り込んだ。石破カラーの政策では地方創生のための交付金の倍増や防災庁の設置を掲げた。臨時国会最大の焦点である政治改革に触れたのは演説終盤。多くの野党が求める企業、団体献金の禁止には触れなかった。演説の結びで引用したのは1957年の石橋湛山内閣の施政方針演説での言葉。立憲民主党・野田佳彦代表は「貫くものが石破内閣にあるのか。石橋と石破じゃえらい差だ」、自民党・森山裕幹事長は「引き上げるとは言われたが178万円に引き上げるという発言ではない」、国民民主党・玉木雄一郎代表は「明言したことは第一歩が記されたということで評価したい」など述べた。