ことし4月に開幕する大阪・関西万博について、石破総理大臣は、近く会場を訪れ、準備状況を視察する方向で調整している。みずから現地に足を運び、機運の醸成を図るねらいがあるものとみられる。ことし4月13日から半年間、大阪湾にある人工島・夢洲で行われ158の国と地域、それに9つの国際機関が参加することになっている。具体的には会場のシンボルとなる「大屋根リング」や、外国の要人などを迎える「迎賓館」、それに、政府が出展するパビリオン「日本館」などを見て回り整備の進捗を確認することを検討。万博の成功に向けて大阪府の吉村知事と意見を交わすことも調整している。大阪・関西万博をめぐっては、前売りのチケットの販売が想定の半分程度にとどまり、いかに関心を高めるかが課題となっていて、石破総理大臣としては、みずから現地に足を運び、機運の醸成を図るねらいがあるものとみられる。