経営不振などを理由に酪農家の廃業が相次ぐ中、今消費拡大の一手として期待されているのが「A2ミルク」の商品。関東に147店舗を展開するスーパーのオーケーが、8月に全店舗で売り出した「A2ミルク」。食品本部のバイヤーによると、近藤乳業「北海道A2別海牛乳」は想定の2倍の売り上げとのこと。「A2ミルク」はおなかに優しく牛乳が苦手な人でも飲みやすいという。オーケーで販売するA2ミルクを生産している、北海道別海町にある別海ミルクワールド社長・中山貞幸さんに話を伺った。牛乳に含まれるタンパク質の1つベータカゼイン、実は牛の遺伝子の違いでベータカゼインにA1型とA2型が存在する。乳牛のおよそ6割はA1型と推計されているが、A2型の牛から絞った牛乳は人の母乳に近いので、おなかに優しいと言われている。中山さんはA2型を持つ乳牛を遺伝子検査で選別し、現在467頭を飼育している。
大手化学メーカー・カネカもA2ミルクに注目した企業の1つ。3年前、北海道で酪農会社を設立、現在A2型の乳牛を70頭飼育している。こだわりの生乳を使い、3月から製造・販売を始めたのがA2オーガニックのヨーグルト。11月7日には札幌でA2ミルクの勉強会も開かれた。会を主催した日本A2ミルク協会代表の藤井雄一郎さんは「A2ミルクの普及が業界の救世主になると考えている」と話した。
大手化学メーカー・カネカもA2ミルクに注目した企業の1つ。3年前、北海道で酪農会社を設立、現在A2型の乳牛を70頭飼育している。こだわりの生乳を使い、3月から製造・販売を始めたのがA2オーガニックのヨーグルト。11月7日には札幌でA2ミルクの勉強会も開かれた。会を主催した日本A2ミルク協会代表の藤井雄一郎さんは「A2ミルクの普及が業界の救世主になると考えている」と話した。