女子ボクシングに出場している2人の選手の性別を巡る論争が波紋を広げている。女子66キロ級2回戦でアルジェリアのエイマヌン・ハリフ選手とイタリアのアンジェラ・カリーニ選手が対戦。開始46秒で、顔にパンチを受けたカリーニ選手が棄権。鼻に強い痛みを感じ、続けられなかったとのこと。AP通信などによると、勝利したハリフ選手は去年の世界選手権の検査で男性ホルモンであるテストステロンの値が高いとして不合格となり、参加資格を失っている。しかし、競技参加を認めたIOCが「すべての人が差別なくスポーツをする権利を持っている。選手の性別と年齢はパスポートに基づいている」などとする声明を発表。また、57キロ級に出場しているリン・イクテイ選手についても同様の性別を巡る議論が置きていて、波紋が広がっている。こうした中、東京五輪金メダリストの入江聖奈さんは自身のSNSでコメントを投稿。「どこからが女性でどこからが男性なのか、早急に明確な線引きをする必要があるのはもちろんなんだけど、リンさんの鬼のような練習量を知っている身としては、少し悲しい気持ちになる」とした。
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