ルーマニア大統領選挙は去年11月に行われたが無効となりやり直しの選挙だった。当時ロシア寄りで無名のジョルジェスク氏がSNSを活用し首位になったがロシアによる選挙介入の可能性やSNS活用手法が問題視され選挙は無効となった。やり直しとなった選挙の決選投票はジョルジェスク氏とも連携したルーマニア人統一同盟党首のシミオン氏とブカレスト市長ダン氏が争われ、シミオン氏はルーマニアが加盟するEUに批判的、ダン氏は親ヨーロッパ姿勢の継続を訴えた。1回目の投票で首位だったシミオン氏、勝利し危機感をつのらせた有権者がダン氏の支持が上回った。敗北したシミオン氏も得票率46%で国民の政治不信の深刻さがあるということ。ダン氏はルーマニア社会の分断を解消し溝を埋めていけるかどうかが最大の課題となる。AP通信によるとダン氏は元数学者で市民運動家、国民から批判される主要政党には所属していない。
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