米国メディアは、バイデン大統領がウクライナによる長距離ミサイルでのロシアへの攻撃を容認したと報じた。現地メディアは17日、複数の政府高官の話として、バイデン大統領がウクライナに対し、米国が供与した射程約300kmの長距離ミサイル「ATACMS」によるロシア領内への攻撃を承認したと伝えた。北朝鮮軍の兵士がロシア軍に加わり新たな局面を迎えたことから、バイデン氏が従来の方針を転換したとしていて、当面はウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州での戦闘に使用される可能性が高いとしている。この報道を受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は声明を発表し「ミサイルが自ら語るだろう」と述べ、使用に意欲を示した。米国政府は、これまで長距離兵器のロシア領内への使用については、戦闘の一層の激化と拡大を招くとして慎重な姿勢を示していた。