半導体を巡って国会では7年間で10兆円の支援の枠組みを柱としたラピダス支援法案が審議されている。ラピダスは世界最先端の半導体開発を進めている。その課題の1つ、顧客の獲得について言及されたジム・ケラー氏は、テスラで児童ウヌ点向けの車載半導体の設計を担当した人物。アップルやインテルなどを経て2016年にテンストレントを創業。アマゾンのジェフ・ベゾス氏も出資するなど、AI半導体開発の注目株。ラピダスの新工場IIMでは、今月から2ナノ半導体の試作ラインを稼働したが、客として最初に招いたのがジム・ケラー氏。ラピダスにとってテンストレントはAI半導体の生産を委託してくれる顧客の候補。小池社長は工場内で独自の生産システムなどを披露し受注などのアピールをした。テンストレントはラピダスと共同で自動車向けの2ナノ半導体を開発・生産する考えを明かした。自動車に使われる半導体は40ナノ程度とされ、最先端の半導体は必要ないとの声が根強くある。今日、ケラーCEOは半導体の新たな設計拠点を都内にオープンさせ、説明会を開いた。今後100人以上のエンジニアを採用し、AIデータセンターや車載半導体の設計を加速させる。日米連携をベースに計画通りの工場建設と顧客獲得を進める小池社長だが、唯一計画通りに行かないのがトランプ政権。