サンクトペテルブルクからの中継。プーチン大統領の演説について現地の野田さんは「欧米への対決姿勢とロシア経済への強気な姿勢が印象的な演説となっています。演説は予定よりも1時間遅れて始まった。会場の通路でも演説の様子が多くのスクリーンで映し出されている。壇上には南米のボリビアなどの大統領が並んでいた。欧米の出席はほとんどない。」などと話した。油井さんは「ロシアがこの会議に期待していること。これは何なんでしょうか」と問うと、野田さんは「中国やインドと言ったブリックスやグローバルサウスの国々との経済関係を深めたい考え。こうした国々との関係が欧米がもたらす制裁への打撃を軽減させるために欠かせないため。ロシア経済の屋台骨とも言える原油価格の下落を抑えるため中東の主要な産油国との連携も重視している。去年のロシアのGDPは+3.6%。この会議を通して欧米との関係が途切れても経済は順調だとアピールし、今の欧米中心の国際秩序を変えていくという姿勢を世界に示すねらいがあると見られる。」などと話した。ロシアは去年中国との貿易総額が過去最高となるなど中国やインドなどとの経済関係は高まっている。ブリックスなどの中にはプーチン大統領が主張する世界の多極化への姿勢の共感はあると見られる。アメリカ側の制裁を警戒して中国側の銀行でロシア都の取引を辞める動きも伝えられると欧米との関係を犠牲にしてまでロシアに付くことは考えにくい」などと話した。来週はG7首脳会議やゼレンスキー大統領が提唱する和平案の実現んに向けた国際会議が予定され欧米諸国にとっては対ロシアで結束をアピールする機会になる。