アフガニスタンで実権を握るイスラム主義勢力タリバンの暫定政権の閣僚が首都カブールでNHKの単独インタビューに応じ、欧米などの経済制裁が続く中、ロシアや中国などを中心とするBRICSとの関係を強化していく方針を明らかにした。タリバン暫定政権で各国との経済関係を統括するアジジ商工相はおとといカブール市内でNHKのインタビューに応じた。3年前にタリバンが実権を握って以降、米国などが女性の教育や就労の制限は人権侵害に当たるとして経済制裁を続けていることについて反論した。さらに日本が欧米などと歩調を合わせ、人権問題に強い懸念を示していることを巡り、「米国などの考えに追随せず自分たちの視点で判断すべきだ」と主張した。一方、アジジ商工相は天然資源の開発などタリバン側との経済関係を強化する中国とロシアを評価した。その上でことしロシアが議長国を務めるBRICSの関連会合への参加を要望したことについて関係を強化していく方針を示した。