ロシア中部で開かれた主要新興国によるBRICS首脳会議で23日、共同宣言が採択され、欧米による経済制裁の影響に深い懸念を表明した。ロシア中部カザンで23日、中国やインドを含む主要新興国によるBRICS首脳会議が開催された。採択された共同宣言では、貿易での自国通貨による決済の促進など幅広い分野で金融、経済協力を進めていくと確認した。また、欧米による対ロシア制裁などを念頭に「違法な制裁が世界経済に及ぼす破壊的な影響について深く懸念する」と表明した。また、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては、「対話と外交を通じて平和的解決を目指す、適切な提案を歓迎する」との表現が盛り込まれた。中国やブラジルのは和平案を支持する内容と見られ、習近平国家主席は首脳会議の場で「事態のエスカレーションを回避するべきだ」と述べた。