ローソンでは韓国発の人気コスメブランド「&nd by rom&nd」とコラボした限定商品を扱っている。リップ、アイシャドー、ファンデーションなど豊富な品揃えとなっている。ローソンが去年3月に販売を始め、販売から3日で2か月分の想定売り上げ数となる30万個を売り上げた。発色、ツヤ感が長持ちするとSNSで話題となり、1000円前後の買いやすい価格帯も若い世代に支持された。コンビニ業界は30代以上の利用客が多い一方、10代、20代の若い世代の客層拡大が課題となっていた。ローソンは若い女性に人気の韓国コスメで、若年層を取り込む狙い。rom&ndの発売以降、ファンデーションの購入客層は20代以下がおよそ2倍に増えた。セブンイレブンも今月下旬から、韓国コスメブランド「CLIO」の化粧品を発売する。今回日本初上陸で、これまで以上に若い世代を獲得したい考え。セブンイレブンでは2004年度には10代や20代の来店客が全体の4割を占めていたが、最新データでは2割まで減っている。円安など物価高による節約志向の高まりで、若い世代はより価格の安いドラッグストアなどを多く利用している。セブンイレブンでは他にも健康志向が高く、勉強や仕事で忙しい若者をターゲットにした商品を販売している。少子化で人口が減少する中、若者の心をつかむ商品をいかに打ち出せるかがカギとなっている。