ロシア・プーチン大統領が今日、上海協力機構の首脳会議が開かれる中央アジアのカザフスタンで、中国・習近平国家主席と首脳会談を行うとロシア大統領府が発表した。ウクライナ情勢などを巡って欧米との対立が続く中で改めて連携を確認したい考えとみられる。一方、プーチン大統領は先月、北朝鮮を訪れて金正恩総書記と会談し有事の際の、両国の軍事的な支援などを明記した新たな条約を締結していて北朝鮮の後ろ盾となってきた中国側に、どのように説明するのかも注目される。5日間の予定で中央アジアを歴訪する中国の習近平国家主席は2日、カザフスタンに到着した。首脳会談では2国間関係の強化や、その他主要な分野の協力について話し合う予定。また、習主席は首都アスタナで3日に開幕する上海協力機構の首脳会議に出席する。上海協力機構にはインド、ロシア、イランが加盟し世界の人口の半分近くを占めておりさらに今年は、ベラルーシが正式加盟するとみられる。中国が、中央アジア諸国との関係強化を目指す一方で専門家からは、加盟国の拡大は地域的なつながりを希薄にするとも指摘されている。習近平国家主席の次の訪問国はタジキスタンでラフモン大統領との会談が予定されている。