スマホを長時間見すぎることで後天共同性内斜視、所謂スマホ内斜視になる可能性があるという。この状態では物が二重に見えるなど視覚に影響が出ることもある。今月、日本弱視斜視学会などはスマホ内斜視についての提言を発表、スマホやゲーム機などを長時間・近い距離で見続けることに警鐘をならした。CS眼科クリニック宇井牧子院長は、昔はとてもまれで年に1人か2人程度だった受診者がここ10年で増えており最近は1日に2、3人が受診するという。またコロナ禍を経て近視やスマホ内斜視で相談に来る方も増えたという。スマホやタブレット学習などでモニターを凝視する時間が増えたことが要因のひとつとされる。こども家庭庁によるとインターネットを使っている子どもは98.2%で、1日の利用時間の平均では小学生は約3時間44分、高校では約6時間19分となっている。宇井牧子院長は、スマホ内斜視にならないために、長時間の使用は避け30分に1回は休憩を挟んでメガネ・コンタクトレンズを作っておいて定期的に遠くを見る習慣を持って欲しいと話した。