きょうの株の見通しについて、楽天証券経済研究所・土信田雅之氏の予想レンジは3万9000円~3万9600円とし、本日はアメリカ株市場と株価指数先物取引の流れを受け高く始まりそう。その後はアメリカFOMC(連邦公開市場委員会)の結果と企業決算を控え、様子見の展開が想定される。直近の日経平均は3日続落。この2日間は中国のAI(人工知能)開発企業・DeepSeekの影響を受けていた。直近5日間の東証プライム市場の騰落銘柄をみると、値上がり銘柄の方が多くなってる日が多いこと。また、TOPIXが堅調に推移してることを踏まえると、日本株全体の地合いは悪くないと言える。DeepSeekの影響を受けているのは半導体関連株など一部にとどまっている。本日は一時的な反発機運も出てくる。決算予定のマイクロソフト、メタ・プラットフォームズから何かしらのコメントが出てくるかも注目と解説した。さらに、注目ポイントを「アメリカ長期金利のトレンド」とし、日米の株式市場にとって重しとなっていたアメリカの長期金利上昇が足元で落ち着いてる。あすの明け方に判明するFOMCの結果やパウエル議長の記者会見を受け、アメリカの10年債利回りの上昇を抑えていけるかが注目される。トランプ政権の政策がインフレを招く要因を抱えてるので、先行きは不透明感がくすぶる。長期のチャートを見ても2020年を底に約38年間続いた金利の低下トレンドが終了した可能性がある。今後も金利の高止まり・上昇が続くと本格的なトレンド入りが意識されるようになるが、景気後退から景気後退までの期間が下落トレンドを形成したときよりも短くなってるため、中長期の相場を見ていく視点としては注意などと解説した。