2013年、番組は鳥山明さんと野沢雅子さんの対談を撮影。悟空のキャラを描いていると、野沢さんの声しか浮かばないという。これ以上純粋な人はいないぐらいの「強くなりたい」というのだけを真っ直ぐいってる珍しいやつなんだという感じにしたかったという。結果的にいいことをしてる感じが1番描きたかったという。自身に似ているところは、興味のあることにしかいかないという所だという。40年以上悟空の声を務めている野沢さんは、昨夜追悼のコメントを寄せた。ドラゴンボールの連載が終了した2年後、週刊少年ジャンプの看板を引き継ぐ形となった「ONE PIECE」の尾田栄一郎さんは「あまりに早すぎます」などとコメント。鳥山さんの活躍は漫画だけでなくゲームの世界でも。1988年に発売されキャラクターデザインを手掛けた「ドラゴンクエストIII」は、日本全国の取扱店で軒並み行列を作る社会現象になった。ドラクエ生みの親の堀井雄二は「とても数え切れないほどの魅力的なキャラを描いていただきました。これ以上、なんて言えば言いのか言葉になりません。本当に、本当に、残念です」などとコメント。去年8月には「SAND LAND」が映画化するなど、亡くなる前まで精力的に活動していた。早すぎる死に地元愛知県からも死を惜しむ声が聞かれた。鳥山さんが訪れたことのあるカフェでは、ドラゴンボール連載前に鳥山さんが書いた悟空のイラストが飾られている。愛知県清須市に住んでいた鳥山さんは、来年市制20周年を迎える清須市の記念ロゴをデザインした。2018年には清須市のインタビューに答え、当時の生活ぶりを明かしていた。これまであまりメディアに姿を見せてこなかったが、フジテレビのカメラに1982年に行われた結婚披露宴の貴重な様子が残されていた。滅多に公開されることがないアトリエを取材すると、沢山のプラモデルの箱や書籍、中央にはミニバイクが置かれていた。この時取り掛かっていたのがドラゴンボールだった。連載漫画家としては珍しく、アシスタントをほぼ雇わなかったという。番組は昨日、元アシスタントのまつやまたかしさんから話を聞くことができ「偉大な漫画家さんのお手伝いをさせていただき光栄でした。もっといろんなことを一緒に楽しみたいと約束もしていたがまさかの急なお別れとなりました。どうか安らかにおやすみください」などとコメント。
様々なキャラクターを生み出してきた鳥山さん。街の人にはそれぞれこだわりな推しキャラがおり、最も人気だったのはドラゴンボールの孫悟空だった。かつて鳥山さんはフジテレビの番組に悟空の誕生秘話を語った。試行錯誤の末に生み出され、世界でも人気となったドラゴンボール。来日中の外国人からも驚きの声が聞かれた。英BBCは、鳥山さんの訃報を写真付きで速報。またフランスのマクロン大統領は自身のSNSに画像を投稿。日本語で「鳥山明と何百万もの彼の愛好家へ」と綴った。そして世界中のファンから聞かれたのは、作品への愛と感謝の言葉だった。