大谷選手が着用していたスマートサングラスは重さとしては従来のものと変わらず、動いてもズレにくいという特徴がある。このサングラスはフランスに本社を置く「Engo Eyewear」の「ENGO2」という商品で、スピード・タイムの他に心拍数・距離・標高差など数々のデータがレンズに映し出される仕組み。マラソンランナーやロードバイクなどの持久系アスリートも使用している。重さはスタンダートタイプで300グラムほどで、値段は約300ドル(約4万5,000円)、日本からも購入可能。こうした「スマートグラス」と呼ばれる器具はスポーツ以外の分野でも活用が期待されている。例えば介護施設などでは職員が着用したスマートグラスが視界に入った入居者を顔認証で識別し、その人の体温・脈拍のほか朝食を残さず食べたかどうかなどの健康状態を表示することできめ細かい手助けになるのではないかと期待されている。柳澤さんは「精度があまり良くないみたいなので、これからそこが課題になる。ただ便利ではありますよね」、能條さんは「データが出るだけなので、それを見て判断しないといけない。私がいま使っても使いこなせなさそうだと思ったけど、活用方法が広がっていけばいいな。でもデータにどこまで自分の人生を左右されたいかという悩みがあるなって思う」などとコメントした。