NY証券取引所から中継で岡三証券NY・荻原裕司の解説。14日のニューヨーク株式相場は3指数は上昇となった。米中首脳会談が友好的な雰囲気で進んでいることが好感され、米国株は上昇した。テクノロジーセクターが相場を牽引し、特に中国企業へのAI半導体「H200」の販売を承認と報じられたエヌビディアの上昇が目立った。米中首脳会談で中国側が「建設的、戦略的、安定関係の構築で両国が合意した」と発表した。マーケットでは関係改善への期待も出ている。米中関係をめぐっては中国は2013年にアメリカとの間で「新型の大国関係」を提唱したが、当時は具体性を欠くものだったとの受け止めもあった。今回は戦略的安定という表現から一部では貿易や関税面で改善につながるのではとの見方が出ている。中国側は今年、中国で開催されるAPEC首脳会議やアメリカで開催されるG20首脳会議の成功に向けて両首脳が互いに協力することで一致したと発表。これらのイベントに互いに招待し合うなど首脳外交が継続されれば、二国間関係の改善を通じて経済活動にもプラスの影響を与える可能性がある。今後も米中間で個別の摩擦が発生すると思うが、昨年のように緊張が急激に高まるという事態にまでは至らず、米中関係悪化によって相場が混乱するリスクは限定的になると想定される。
