新・炭素素材「GMS」で充電池革命に挑む黒田拓馬。京都大学大学院で材料研究を専攻し、日東電工に入社。液晶パネル素材を開発する研究者だったが29歳で退職。転職先はベンチャーキャピタルだった。金融系などから来る人が多い業界で、技術者としての視点が役立つのではと思ったという。全国を周る中で出会ったのがGMSだった。開発していたのが東北大学の西原教授。企業からの依頼を受け、だいたい1年弱で合成に成功したという。しかし量産するには大きい設備投資が必要であり、商用化に乗り出そうという企業は現れなかった。そこに現れたのが黒田だった。2022年に西原教授と共に3DCを企業した。起業に踏み切った理由について、黒田は西原教授と出会って「やれ」と言われている気持ちになったと話した。