休廃業や解散する企業の数が初めて7万件に達する可能性があることが分かった。帝国データバンクによると、1~8月に全国で休廃業などをした企業の数は4万7078件となり、去年より4000件以上増加。現在の基準で集計を始めた2016年以降最多のペースだという。一方で資産に余裕があるにもかかわらず休廃業に踏み切った企業が全体の6割以上を占めている。帝国データバンクはまだ余力がある内に事業を辞める「円満な廃業」を目指す動きが広がっていると指摘。無理に事業を続けて資産を減らすよりも円満な廃業を選択することで経営者が新事業に再挑戦することなどが可能になると分析している。