ロシア・サンクトペテルブルクでは国際経済フォーラムが行われている。中国や中東などを中心に136か国と地域から政府関係者や企業の代表等が参加している。サンクトペテルブルクはプーチン大統領の出身地として知られ、ピョートル大帝が近代化を目指して開いたことで知られる。これまでは欧米からも参加していたが、ウクライナ侵攻以降は欧米側がハンガリーを除くほとんどが参加を見送る一方でBRICSやグローバルサウスが中心となっていて、送迎に使われる車もドイツ製から中国製へと変わった。中国の投資関連団体が招かれて関係が球速に発展していると話がある。かつては欧米からの投資を呼び込む狙いがあったが、中国・インドなどに変わっている。ロシアは経済は順調と見せるだけでなく、欧米中心の経済秩序を変えるとアピールする狙いもあり、プーチン大統領の娘もここには足を運んでいる。次女のカテリーナ・チホノワ氏は現在東洋学とともに日本語を学んでいる。長女で医学者のマリア・ボロンツォワ氏がバイオエコノミーを題材としたセッションに臨む予定。また、ハンガリーがロシアと緊密となるのはエネルギー政策があり、ロシアのロスアトムはハンガリー・パクシュに原発2基の設置を進めていて、約1兆7000億円の融資をロシアからは受けている。パクシュには旧ソビエト式の原子炉もありここの燃料もロシアから購入している。ハンガリーは資源だけでなく、電力を巡ってもロシアとの縁を切り離せない形となっている。また、この協力はロシア側にはウクライナ情勢を巡り結束を乱す思惑があると見られる。