サウジアラビアを訪問したアメリカのトランプ大統領。ムハンマド皇太子は、ラベンダー色のカーペットで出迎えた。大統領には、イーロン・マスク氏ら世界的な大企業の幹部も同行している。大統領は、アメリカに対する6000億ドルの投資を確保したと発表した。サウジアラビア訪問には、トランプ一族のビジネス上の利権をめぐり、重大な疑問がつきまとっている。トランプ・オーガナイゼーションを経営する息子たちは大統領が歴訪している3ヵ国すべてでプロジェクトを進めている。大統領はアサド政権が崩壊し、暫定政権が成立したシリアへの制裁を解除すると発表した。ムハンマド皇太子の求めに応じたもの。経緯は無視し、ディールが結べるか否かで外交の方向性を決めるやり方が使われている。かつて、ワシントン・ポストのジャーナリストであるジャマル・カショギ氏の殺害をムハンマド皇太子が承認したと情報機関が結論付けたにもかかわらず、皇太子を受け入れ、ロシアのプーチン大統領との関係も築いてきた。大統領は14日、カタールに向かう。カタール王室は大統領専用機として使えるよう4億ドルのジェット機を贈呈するとした。後に大統領図書館に移転されるという。民主党だけでなく、与党・共和党からも、利益相反、安全性と合法性について深刻な懸念の声が上がっている。